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大阪国際フェスティバル公式ブログ

オペラ「ランスへの旅」完全攻略ガイド①

あらすじ

水谷彰良(日本ロッシーニ協会会長)

フランスのプロンビエールの温泉宿「金の百合」。湯治のため宿泊するヨーロッパ各国の名士たちが、王の戴冠式の行われるランスに向かおうとしている。女中頭マッダレーナが使用人に指図し、宿の女将コルテーゼ夫人も準備に大わらわ(第1曲:導入曲)。そこにフォルヴィル伯爵夫人が現れ、馬車の転覆を告げられ失神する。意識を取り戻した彼女は「衣装がないと出発できない」と嘆くが、帽子が届いて大喜びする(第2曲:伯爵夫人のアリア)。

一行の財布を預かるトロンボノク男爵、骨董蒐集家ドン・プロフォンド、メリベーア侯爵夫人と彼女に恋するスペイン大公ドン・アルヴァーロが現れる。大公が恋敵のロシア将軍リーベンスコフと睨み合っていると、不意に女詩人コリンナの歌声が聞こえる。美しい歌に皆の心が和み、陽気さを取り戻す(第3曲:六重唱)。

英国軍人シドニー卿がコリンナへの恋心を独白し、永遠の愛を誓う(第4曲:シドニー卿のアリア)。フランス人の騎士ベルフィオーレに言い寄られたコリンナは腹を立て(第5曲:二重唱)、ベルフィオーレがふられたのを見たドン・プロフォンドは満足し、一行の所持品目録を作成する(第6曲:ドン・プロフォンドのアリア)。

いざ出発の段になると、馬が一頭も調達できないことが判り、一同慌てふためく。そこに手紙を持ったコルテーゼ夫人が駆けつけ、戴冠式の後に王がパリで祝典を開くと知る。フォルヴィル伯爵夫人からパリの屋敷に招待された名士たちは喜び、ランス行きの費用で宴会を開くことにする(第7曲:十四声の大コンチェルタート)。メリベーアはリーベンスコフの求愛を受け入れ、2人で愛の喜びにひたる(第8曲:二重唱)。

宴会の準備が整い、名士たちがそれぞれ自国の歌──ドイツ賛歌、ポロネーズ、ロシア賛歌、スペイン民謡、イギリス賛歌、フランス民謡、ティロル民謡──を披露する。即興歌を求められたコリンナは皆に主題を出させ、くじ引きで「フランス王シャルル10世」が選ばれる。コリンナの見事な歌唱に一同感動し、王と金の百合(フランス王家の紋章)を讃える(第9曲:フィナーレ)。


オペラ《ランスへの旅》人物相関図

相関図