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ボストン交響楽団音楽監督、アンドリス・ネルソンスへ、独自インタビュー

現在、ネルソンス氏とボストン交響楽団は、ドイツ・グラモフォンとともに「ショスタコーヴィチ全交響曲ライブ演奏収録」プロジェクトを進行中。第1弾「ムツェンスク郡のマクベス夫人」からパッサカリアおよび交響曲第10番、第2弾「交響曲第5、8、9番および劇付随音楽『ハムレット』が、それぞれ2016、17年のグラミー賞(最優秀オーケストラ演奏賞)を受賞、また第2弾CDはドイツのエコー・クラシック賞の2017年「ベスト・オーケストラ賞」を受賞するなど、高く評価されています。
マエストロ・ネルソンスに、ショスタコーヴィチについて聞きました。

Andris Nelsons for BSO
Photo: Marco Borggreve


 

1. 交響曲全曲演奏のプロジェクトとして、ショスタコーヴィチを選んだ理由は?

ショスタコーヴィチは真に天才的な音楽を書いており、その音楽はいつもずっと私の心に寄り添っています。
ボストン交響楽団は、セルゲイ・クーセヴィツキーが音楽監督だった時代に培った、力強いスラヴの伝統を有しているオーケストラです。
私は、このすばらしいオーケストラがショスタコーヴィチの音楽の奥深さを演奏し理解する方法は、比類がないと確信しています。

写真:セルゲイ・クーセヴィツキー(Serge Koussevitzky, 1874-1951)
※ボストン交響楽団提供

 

2. ショスタコーヴィチの交響曲の中で、第11番はどのような位置づけだと思いますか?


私にとってショスタコーヴィチの交響曲はすべてがすばらしい傑作であり、どの作品が好みかを言うのは非常に難しいです。
それぞれの交響曲は、ショスタコーヴィチの作曲家としての強烈な個性による非凡な精神性を受け継いでいます。そしてまた、ショスタコーヴィチが生きていた体制を含め、彼をとりまく世界への反応をとらえているのです。
私は、第11番は最もドラマティックな交響曲のひとつだと考えています。ほとんど絶望的に終わり、非常に鬱々としています。この交響曲は信じ難いほど劇的な事件だった1905年の革命を描いていますが、私は、ショスタコーヴィチがこの作品を書いたその時(1956年のハンガリー動乱の後)との隠喩的な類似が数多くあると思っています。もちろんそれは作品のほんの一部分です。
私は、(この作品は)ショスタコーヴィチの個人的な反応と、亡き命と魂のための抗議と深い悲しみとの組み合わせであると思っています。そして同時にまた、彼の作品は、作曲技法、楽器の編成、劇的な展開の創造が結びついていて、作曲の観点から、純粋に、いつでも非常に興味深いのです。

◆11/4(土)アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団の公演情報はこちら

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