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鑑賞のための予備知識①~ミサ

ミサは、カトリック教会における、最も重要な典礼儀式です。
イエス・キリストは、捕らえられて処刑される前夜、使徒たちとの最後の晩餐で以下のように述べたと新約聖書に書かれています。

「イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒たちに与えて言われた『これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。』食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。『この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。』」(ルカによる福音書 22章19、20節、日本聖書協会の新共同訳による)

このイエスの言葉にしたがい、ミサでは、信者が、パンをキリストの肉として、ワインをキリストの血として、司祭から受け取り、それを口にします。そのことは聖体拝領といわれています。信者は、パンやワインを拝領することによって、キリストと一つに結ばれ、信者たち同士も一体感を得るのです。

ミサは、典礼文(通常式文)によって進行されます。司祭一人で典礼文を唱えて歌が入らないものは「読唱ミサ」といわれ、聖歌隊などの合唱が入る「歌唱ミサ」と区別されます。歌唱ミサでも、司祭が助祭と副助祭を伴うものを「荘厳ミサ(盛儀ミサ)=ミサ・ソレムニス」といいます。

もちろん「ミサ曲」はもともと典礼で使われるために書かれました。ラテン語の典礼文がテキストとして使われています。しかし、モーツァルトよりも後の世代は、典礼よりもコンサートで演奏されるものとしてミサ曲を書くようになっていきます。なお、日本語では「ミサ」と「ミサ曲」は区別されますが、原語では「ミサ」も「ミサ曲」も「missa」(英語では「mass」)で表されます。

ミサの本質が「最後の晩餐」を擬似再現することにあるという意味では、ミサは演劇的であるといえるでしょう。バーンスタインが「ミサ」をシアター・ピースとして作曲したのも、ミサの演劇的な本質と結びついているに違いありません。(山田治生)
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★7/14(金)・15(土) フェスティバルホール
バーンスタイン「ミサ」の公演情報はこちら

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