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4月7日 巨匠マリナー&アカデミー室内管弦楽団
~公演を楽しむために(曲目解説①)~
プロコフィエフ「交響曲第1番 ニ長調 作品25 (古典交響曲)」

1か月後に迫った「サー・ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団」(4月7日、フェスティバルホール)で演奏される作品の解説を3回に分けてお届けします。

今回のプログラムは巨匠マリナーによる選曲。アカデミー室内管弦楽団の“今”を聴くことが出来る名曲ぞろいです。前半は弦楽合奏の美しさが際立つ2曲。そして後半はベートーヴェンの人気シンフォニー「第7番」です。

Sir Neville Marinner (credit Mark Allan)

Sir Neville Marinner  (C) Mark Allan

本日お届けする1回目は、前半1曲目のプロコフィエフ「交響曲第1番 ニ長調 作品25 (古典交響曲)」です。筆者は音楽評論家の柴田克彦さんです。
当日演奏会へお越しになる前に、是非、じっくり作品解説をお読みください。

プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 作品25 「古典交響曲」

20世紀ロシアの代表格セルゲイ・プロコフィエフ(1891−1953)が残した7つの交響曲の内、ロシア革命を機に国を離れる以前に書かれた唯一の作品。革命が起きた1917年=ペテルブルク音楽院卒業から3年を経た26歳時に完成され、翌1918年4月、自身の指揮により初演された。彼はその直後、シベリアと日本を経由してアメリカへ渡り、1930年代前半までパリで暮らすことになる。
この曲は、音楽院で学んだハイドンの手法を規範に、「ハイドンが現代に生きていたら書いたであろう作品」を意図して作曲された(名ピアニストたる作曲者が、ピアノを用いずに創作したともいわれる)。そのため古典派時代のシンプルな2管編成で書かれ、簡潔な構成と爽快で愉しい曲調を有している。当時の彼は、前衛的なモダニズムを打ち出していただけに、この意外な形態は周囲を驚かせた。しかし実態は単なる古典の模倣ではなく、近代的な和声や突然の転調などが用いられ、瑞々しい感性が息づいている。そこがプロコフィエフならではの魅力であり、今に至る人気の要因でもあろう。
第1楽章(アレグロ)は、2つの主題に基づくソナタ形式の溌剌とした音楽。第2楽章(ラルゲット)は、透明感を湛えた3部形式の緩徐楽章。第3楽章(ガヴォット。ノン・トロッポ・アレグロ)は、古典派時代のメヌエットではなく、バロック時代の組曲に根ざした簡素なガヴォット。第4楽章(モルト・ヴィヴァーチェ)は、活気に充ちたソナタ形式の快速フィナーレ。
(音楽評論家・柴田克彦)

 

【どんな音楽か知りたい方へ】
このプロコフィエフ「古典交響曲」の音楽をyoutubeで聴くことができます。
演奏は、マリナー指揮ロンドン交響楽団です。

4月7日「マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団」の公演情報はこちらへ。

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